医学部受験で9年浪人 〝教育虐待〟の果てに… 母殺害の裁判で浮かび上がった親子の実態(47NEWS) - Yahoo!ニュース
医者になるよう強く要望した母親を殺害し、遺体を損壊、遺棄した長女の裁判があった。9年間の浪人生活を送り、母の異常な干渉で追い詰められていた被告を、判決は「同情の余地がある」と判断した。教育を理由に、親が子どもに無理難題を強いる「教育虐待」が社会問題になっている。教育虐待がエスカレートし、行き着いた悲劇的な結末。親子の間に一体何が起きていたのか。公判では長年にわたる異常な生活状況が浮かび上がった。
興味を感じ、長めの記事を全部読んでみたのですが、あまりにも異常な親子関係であり、親に強いられて生きてきた子のほうも、辛く大変な人生だっただろうと思い、やり切れない気持ちにならざるを得ませんでした。
家庭内の虐待全般に言えることですが、家庭内という密室で行われるため、外部からはなかなか窺いにくいものがありますし、異常を感じ取っても介入には困難さがつきまといます。このケースで、例えば児童相談所が、介入可能な状況で介入しようとしたとしても、親から、一生懸命教育していると抗弁されればなかなかそれ以上は踏み込めなかったでしょう。許される教育熱心とそうではないものを明確な線で引くことも難しいものがあります。
公的機関が適切に動くだけでなく、身近でこういった異常なことが起きている場合、家族、親類などが、放置せずできることはやっていくことも重要ではないかと感じるものがありました。