「図解 感染症の世界史」

 

図解 感染症の世界史 (角川学芸出版単行本)

図解 感染症の世界史 (角川学芸出版単行本)

 

 昨年、同じ著者の

 

感染症の世界史 (角川ソフィア文庫)

感染症の世界史 (角川ソフィア文庫)

 

 を買ったのですが、少し読んでそのままになっているうちに「図解」のほうが出て、こちらが最新の内容のようだったので、先に「図解」のほうを通読しました。

図解、とあるように、図が多用されていてわかりやすく、内容も新型コロナウイルスの現状に合わせて最新のものになっています。人類の感染症との闘いの歴史がわかりやすく解説されていて、現状の新型コロナウイルスとの闘いが、そういった長い歴史の中ではごく一部の局面に過ぎないことがよくわかりました。

我々が置かれている今が、歴史の中でどのような位置付けになるかなど、感染症の問題を長い時間軸の中で、巨視的に見る上で役立つ本だと思いますし、感染症との闘いが人類の歴史を新たなページへと導いていったとする著者の指摘には、示唆に富むものがあって、読んでおいて良かったと感じています。