先日、
を通読したところだったので、前から持っているこれも読んでおこうと思い通読しました。いうまでもないことですが、細川ガラシャは明智光秀の娘です。
細川ガラシャについては、
も読んでいて、それなりに知識はありましたが、生涯を丹念に辿った上記の本は、細かい点まで行き届いていて読み応えがあり、改めて細川ガラシャという人物に関する知識や理解が深まりました。
聡明であり、古典に対する教養を豊富に持ちつつ、変転する運命、人生の中でキリスト教に傾倒し、人格を研ぎ澄ませていった生涯は見事だと思いますし、明智家に生まれた誇りを持ちつつ関ヶ原の戦いで東軍についた細川家を守るため義を貫いてその生涯を終えた、その姿には改めて感銘を覚えました。
「散りぬべき 時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ」
この辞世の句に、細川ガラシャの生涯を賭けた思いが凝縮されているように思われます。