河井前法相が弁護士全員を解任 当面 裁判開けなくなる可能性も

河井前法相が弁護士全員を解任 当面 裁判開けなくなる可能性も | 河井前法相夫妻 公選法違反事件 | NHKニュース

15日は午前中、東京地方裁判所で8回目となる審理が開かれましたが、裁判の後、河井前大臣が弁護士の6人全員を解任しました。

捜査、公判を担当している弁護人と被告人の間で、意見が食い違ったり信頼関係がなくなったりして、途中で弁護人が交代することは時々あります。ただ、その場合、被告人がその旨言って弁護人が辞任することが多いですね。被告人が辞任してほしいと言っているのに辞任しない弁護人というのはまずいないですし(しなければ解任されるだけ)、一応の礼は払っておくということで辞任という形を取ることが多い、ということだろうと思います。その意味で、解任というのは、時間的な余裕がなかったのかもしれませんが、唐突感があります。

裁判所は、私選弁護人を改めて選任するか、被告人に意向を確認して、そのような意向があれば少し待ちますが、選任されなければ国選弁護人を付する手続に入ります。今後はそのような流れになりますし、弁護人が付かなければ公判は開けませんから、当面、公判は中断し、既に決まっていた証人尋問の日程は組み直さなければならなくなるでしょう。

被告人は早期の保釈を望んでいるようですが、裁判所は、多数の証人尋問が未了な状態では罪証隠滅の恐れが大きいと判断しているはずで、この弁護人解任が、保釈をさらに遠のかせることになったということは確実に言えると思います。