信長家臣明智光秀(平凡社新書)

 

信長家臣明智光秀 (923) (平凡社新書)

信長家臣明智光秀 (923) (平凡社新書)

  • 作者:金子 拓
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2019/10/17
  • メディア: 新書
 

 NHK大河ドラマ麒麟がくる」関連で、こういった本がかなり出ていて、歴史好きの私は、いろいろと買っては読んでいます。これも、そういう一環で読みました。

特に印象に残ったのは、明智光秀織田信長足利義昭に両属する関係になった後、本能寺の変に至るまでの活動状況が、史料に基づき丹念にたどられていたことで、「兼見卿記」がよく引用される吉田兼見細川藤孝の従兄弟であることを、この本を読んで初めて知りました)との密接な関係など、明智光秀が置かれていた状況、環境といったことが、平板ではなく立体的に理解できたように感じられました。

著者が推測して述べる本能寺の変の動機(詳しくは本書をお読みください)も、私自身にも納得できるものでした。

今後、明智光秀について考える際には、再び読んでみたい本だと思いました。