スパコン開発PEZY社長ら逮捕…なぜ「東京地検特捜部」が動いたのか?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171206-00007070-bengocom-soci

東京地検特捜部が、このような詐欺事件で強制捜査に乗り出す場合、その件(本件)だけでなく、余罪(別件)に対して重大な関心を抱いていることが少なくありません。つまり、捜査対象がほかにもある可能性があるということです。
最近では、なかなか立件が難しくなっていますが、東京地検特捜部のメインターゲットは中央政界、高級官僚です。そのような人たちの不正、腐敗を正すことを重要視してきた伝統があります。
助成金の詐欺が問題となっていますが、報道によると、詐欺の余罪になりうる事実も含めると、相当多額の資金が動いているようです。その資金の流れが捜査される中で、贈収賄などの余罪が浮かび上がってくるかどうか、今後注目されるところではないかと思います」

逮捕された社長がNHKの人気番組にも出る寸前だったようで、この事件に注目が集まっているようですが、弁護士ドットコムの依頼がありコメントしたものでした。
この種の事件では、内偵段階で銀行捜査を徹底的に行って、金の流れをかなり綿密に追っているもので、そこに、様々な情報も加味して、より重大性の高い余罪が念頭に置かれての強制捜査着手という可能性は、それなりにあるのではないかと感じられます。
政界、官界との接点がどこでどのようにあるのかはよくわかりませんが、最近、別件で話題の人物の名前も見え隠れしていて、今後につき目が離せない事件とは言えるでしょう。