442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍

442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍 WAC-D632[DVD]

442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍 WAC-D632[DVD]

2010年の東京国際映画祭に参加したドキュメンタリー映画で、観たいと思いつつ、なかなか観られずにいたのを、やっと観ることができました。先日行ったオアフ島パールハーバーで、442連隊に関する資料も見たところだったので、より印象深く観ることができました。
日本軍によるパールハーバー奇襲、日米開戦、アメリカでの日系人強制収容という流れの中で、日系人部隊である442連隊が生まれ、米陸軍史上、屈指の実績を挙げた、その歴史が、元連隊関係者のインタビューを中心として淡々と紹介されていて、関係者もその時点でかなりの高齢で(繰り返し登場していたダニエル・イノウエ上院議員はその後亡くなりました)、こうした関係者の肉声を直接聞ける、ぎりぎりの時期にこうしたドキュメンタリーが作られたことで貴重な資料を後世に残すことになったと思いますし、大きな意義があったと強く感じました。442連隊が解放したドイツ・ミュンヘン近郊のダッハウ強制収容所も作品中で登場していて、これも、割と最近、見学に行ったところであったので、虐げられた人々を偏見とも戦っていた442連隊が解放したことに感慨深いものを感じました。戦後間もなく米国に帰還した442連隊を、トルーマン大統領が雨の中を直接出迎えたエピソード(悪天候で中止を進言する側近に、442連隊が経験してきた過酷な環境に比べればたいしたことはないと中止しなかったとのこと)にも、442連隊が成し遂げたものがいかに大きかったかということを感じました。
作品そのものとしても良くできたもので、興味ある方は是非観てください。