福田みどりさんが死去 司馬遼太郎氏の夫人

http://www.sankei.com/west/news/141112/wst1411120053-n1.html

昭和24年に産経新聞社に入社し、34年、大阪本社文化部の同僚だった司馬氏と結婚。39年に退社してからは常に司馬氏の傍らにいて執筆活動を支え、国内はもとよりモンゴルやベトナムなどへの取材旅行にも同行した。
平成8年2月に司馬氏が死去した後は、同財団の理事長に就任。毎年、司馬氏の命日にあたる2月12日の「菜の花忌」前後にシンポジウムを催し、司馬遼太郎賞を贈るなど、司馬氏の業績をたたえる事業に尽くした。

故・司馬遼太郎氏の旅行記等には、夫人のことが出てきますし、同氏の死後、上記のように、司馬氏の業績を広く紹介したり故人を偲ぶ上で有益な情報を提供する、といった活動を幅広く活発にされてきていて、その功績にはかなり大きなものがあったと思います。報じられているところによれば、生前に、司馬氏が映像化に消極的であった「坂の上の雲」がNHKでドラマ化されるにあたり夫人の果たした役割には大きなものがあったようで、家族でしかできない、動けない部分をうまく理解しつつ動いてきたということを感じるものがあります。
ご冥福をお祈りします。