認知症の女性 7年ぶりに夫と再会

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140512/t10014391691000.html

認知症やその疑いがあって行方不明となる人が年間およそ1万人に上っている問題で、無事、保護されたものの認知症のため身元が分からず7年間、群馬県内の施設で暮らし続けている女性についてNHKが番組で放送したことをきっかけに12日、夫が面会し、東京の67歳の女性と確認されました。

群馬県警察本部から警視庁の本部には、柳田さんが保護された平成19年10月30日と、入所する施設が決まった11月1日の2回、「迷い人」として顔写真や服装などを記載した文書が送られていました。
しかし、名前は記されていなかったということです。
ちょうど相前後して家出人の届け出を受けていた浅草警察署に、警視庁の本部からこの文書が回ることもなく、警視庁がこの「迷い人」を柳田さんと認識することはできませんでした。

昨夜、NHKスペシャルで、この方のことを紹介していて、この番組を見た人の情報で身元が特定されれば良い、と思っていたのですが、やはりテレビ(特にNHK)の威力は大きかったですね。
記事を見る限り、こうした行方不明者の情報が、警察間で、紙でやり取りされているようですが、全国の警察署からアクセスできる、データベース化して、そのうち、一定の情報(貌写真、特徴、持ち物等)は抽出して、捜索している家族や関係者でも閲覧できるようにすべきではないかと思います。家族にデーターベースの、関係者であれば閲覧可の部分を見てもらい、もしやこれでは、といった該当者については深掘りする、というシステムにすれば、特定に資するモニになるでしょうし、そういったシステムがあれば、上記の認知症の女性も、もっと早く身元がわかっていた可能性があります。
認知症で行方不明になる人が多数にのぼっている現状で、対応する警察等のシステムが、旧態依然とした紙ベースでは、見つかるものも見つからないことになってしまいます。早急な対応、改善が急務だと思います。