「HTC One M8」レビュー--エレガントかつ超高性能な最新主力スマートフォン

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デザインの面では、HTC One M8は今後登場するすべてのスマートフォンのスタンダードを作ったし、初代HTC Oneのデザインを継承していることは言うまでもない。この新しいHTC One M8は、とにかく美しいデバイスであり、実際、2014年に筆者が目にしたものの中で(Galaxy S5とソニーの「Xperia Z2」を含めて)、もっとも魅力的なスマートフォンだ。

実際、HTC One M8は、2014年に世に出た主力スマートフォン(Galaxy S5とソニーXperia Z2を含む)の中で、Snapdragon 801を採用した最初のデバイスだ。Galaxy S5には2.5GHzのプロセッサが搭載されるが、ユーザーにはほとんど違いがわからないだろう。
Snapdragon 801を製造した支配的なモバイルチップメーカーであるQualcommによれば、801はGALAXY Note 3やLGのG2に搭載されているSnapdragon 800よりも25%高速なグラフィック処理性能を持っている。

M8で写真を撮影するたびに、2つ目の視点からの、奥行きを検知するレンズを通じて、光学データが取得され記録される。その結果、HTC One M8では写真を撮影した後で、焦点を変更することができるようになった。例えば、手前にある被写体に焦点を合わせ、同時に背景の被写体をぼやけさせる処理を事後的に行うこともできる。

日常的な使い方をした時の使い勝手も、このテストの結果を反映したもので、M8はさまざまな機能を軽々とこなしてみせた。アプリやメニューの起動、終了、切り替えなども目にもとまらぬ速さだった。一言でいえば、HTC One M8は恐ろしく高速だ。

テスト中はバッテリは丸一日持ち(午前8時に電源から切り離し)、充電が必要になったのは午後10時だった。

手元にHTC One M8が届く前に、上記の記事を読んだ際は、ちょっと誉めすぎではないか、という印象があったのですが、手元に届いていじっているうちに、そういう印象は一変しました。この記事は誉めすぎでも何でもなく、HTC One M8の特徴を在りのままに紹介している、と。
私も、最初にHTC Desire(今思うとこの製品名にはしみじみと感じるものがありますが)を入手して以来、いろいろとスマートフォンを買っては使ってきましたが、このHTC One M8は、実に素晴らしく、大げさでも何でもなく、感激しています。
スマートフォンのデザインというのは、プラスチックむき出しっぽかったり、色が安っぽかったり、あまり好きになれないものが多いですが、HTC One M8(私はガンメタグレイを選択しました)は、実に美しく、すっきりと洗練されていて、人前で出すことがまったくはばかられない、出せばその場にいる人の注目を引く可能性が高い、従来のスマートフォンと一線を画するものです。まずは、この点が特筆ものでしょう。
最新、最強のCPU搭載で(私が入手したアジアバージョンでは、欧米版の2.3GHzプロセッサが2.5GHzに強化されています)、また、別の記事によるとタッチパネルの性能がかなり良いとのことで、動作、挙動は目に見えて速く、従来、iPhoneに比べてもっさりとした印象を受けやすかったandroidの面目が一新されています。従来のandroid機に慣れ親しんできた人ほど、使ってみると驚きが大きいでしょう。
カメラ機能は、最新の他のハイエンド機に比べて画素数が低く、他のレビューではネガティブに評価されている傾向がありますが、私が試してみたところでは、iPhone5sに比べて、ややくっきり感で劣るかな、という程度で特に大きな差はなく、むしろ、上記の記事で紹介されているような、背面のツインカメラをうまく使って手前にある被写体に焦点を合わせるといった機能は、うまく活用すればかなり便利ではないかと思いますし、そういう特性をうまく生かして使える可能性を、今後、いろいろと試してみたいと考えています。
バッテリーも、省電力モードで使うと、朝から使い始めて普通にいじって使って、その日の深夜の時点でまだ4分の1ほどバッテリー残量がありましたから、よほどヘビーな使い方をしない限り、丸1日は十分もつレベルだろうと思います。
日本で発売される見通しがないようで残念ですが、現行のハイエンドスマートフォンとしてはかなり魅力的な、「買い」の1台であることは間違いないと思います。