「半グレ」は準暴力団…警察が活動実態把握へ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130307-OYT1T00728.htm?from=rss&ref=rssad

対象とするのは、一般人と暴力団との中間的な存在として「半グレ」とも呼ばれるグループ。首都圏を拠点とする「関東連合」や「ドラゴン」の元メンバーらによるグループなどが該当するという。数十〜数百人が所属し、恐喝や振り込め詐欺などで活動資金を獲得しているとみられる。
これらのグループは、暴走族の元メンバーやその知人らが離合集散しながら、緩やかなネットワークで行動を共にしている。暴力団のような強固な組織をもたないため、活動実態の把握が難しかったが、集団で常習的に暴力行為を繰り返す点で、暴力団と共通すると判断した。

かつては、暴力団に所属しないと「看板」が使えずシノギ(資金源活動)ができなかったもので、警察当局も、そうした暴力団の組織性を利用しつつ、情報を取ったり懐柔したりしていたものでしたが、今や、暴力団排除の動きが進み、暴力団に所属することで逆に活動が窮屈になりかねず、こうした「半グレ」でいるほうが思う存分悪事が働けて儲かる、という状況が強まりつつあります。かつての暴力団は、厳しい上下関係で統制を図っていましたが、今や、メールやLINEのようないつでもどこでも簡単に連絡を取り合えるツールが豊富にあって、半グレ集団は、緩やかなつながりを持ちつつ悪事については一気に集中して臨むという、一種の「アルカイダ型」の、取締りが難しい組織として勢力を増していて、そうであるからこそ、警察当局としては、今後の治安対策上の深刻な脅威と見ているのでしょう。
暴力団という悪を退治しようとして、より大きく悪質な、取締りが困難な悪が出現する、という方向へ進むかどうか、重要な岐路に治安対策は立っている、ということを強く感じます。