米国で在宅勤務者数が増加─ヤフーの決定は逆行する動き

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323994204578343233666743340.html

世界の雑記帳:米ヤフーが在宅勤務を6月から禁止へ、賛否議論に火花
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130227#1361955484

でコメントした件ですが、その後も波紋が広がり議論が拡大しているようですね。

少なくとも、在宅で勤務することで、米国の労働者たちは若干幸せ感を味わっているようだ。米ネットワーク機器大手のシスコシステムズが08年に実施した調査では、在宅勤務者は生活の質の向上が経験できたことが明らかになった。考えられる理由の1つは、在宅勤務によって通勤が減ることだろう。国勢局の調査者たちは5日、11年には米国の労働者の8%強が通勤に、「長い通勤時間」の定義に当たる1時間以上かけていることを明らかにした。約60万人の常勤労働者が、「超長時間通勤」(通勤時間1時間半、距離50マイル=約80キロ以上)をしている。

私は、弁護士になった後、会社で非常勤勤務をしながら弁護士業務も並行して行う、という時期が6年余りあった関係で、いつでもどこでも電話、メールでやり取りしてファックスも受け取り(かなり早くからメールの添付ファイルで受け取ることができるサービスを利用していました)、PCで(最近はスマートフォンタブレットも使って)いろいろな作業をする、という生活をしてきていて、在宅勤務、というのは、条件が合いその気になればパフォーマンスがかなり上がる、という実感が強いですね。
最近は、Eメールが次々と来てちょっと読まずにいるとたまってしまったり、気合を入れてお返事すべきものが何通かあったり、といったことが起きがちですし、読むべき資料や作成すべき報告書(出張等)もあって、ということもよくあるでしょう。そういった時に、週に1日程度でも、在宅勤務の日があれば、作業に集中でき仕事がはかどる、という人も多いでしょう。自席にかかってくる電話は自分のスマートフォンに転送されるようにして、上司や同僚との会話はネットのチャットでできるようにしておけば、支障も特にない場合が多いように思われます。日本でも、長距離、長時間の通勤をしている人は多く、それをせずに済む日が出てくることで、その分、疲労せずに済む、というメリットも大きそうです。
小さな子供がいる人の場合は、会社からは早めに帰って、保育園のお迎え、家事等を済ませた後に、夜、自宅で仕事をしてカバーするという働き方もあります。
やはり、認める、認めないの二者択一ではなく、柔軟に対応できるようにしておいたほうが良さそうですね。