http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120426-00000013-mai-pol
資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)に対し、東京地裁(大善文男裁判長)は26日、無罪(求刑・禁錮3年)を言い渡した。検察が不起訴としながら一般市民で構成する検察審査会の議決で現職国会議員が起訴された異例の裁判の判決は、強制起訴制度の見直し論議に発展するとともに、政界に大きな影響を与えるとみられる。
私は、この事件について、以前に本ブログで
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20111008#1318055007
とコメントしたように見ていて、9割方、無罪と予想しつつも、状況証拠を駆使して空中戦?で有罪に持って行く、一部の裁判所、判決に見られる危うい手法で有罪という可能性も完全には排除できない、と考えていたのですが、裁判所は、まっとうな証拠評価で手堅く無罪判決を書いた、というのが、判決結果を聞いての第1印象でした。
この事件には、検察庁による立件、捜査過程における様々な問題(一部の捜査幹部の見立てによる暴走、人権を蹂躙する取調べ、虚偽捜査報告書が至極簡単に作成される実態等々)、検察審査会の在り方(審査そのものが不透明な上、無理な起訴相当議決が出てしまう審査の在り方)、また、検察審査会を正義の味方、ヒーローのように持ち上げ、1審段階とはいえ無罪になった被告人を散々悪者扱いしてきた報道の在り方(私自身は小沢派でも小沢シンパでもありませんが、小沢バッシング報道にはかなりひどく酷いものがありました)など、様々な問題があって、今後、それぞれについて、徹底した検証や必要な改革、改善が不可欠でしょう。