日本市場に特化した「HTC J」は端末メーカー間の競争を変えるか

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120423/1040591/?P=1

HTCがKDDIとがっちりタッグを組み、日本市場に向けて大幅なカスタマイズを加えたモデルを投入したことに対し、「世界的に見れば小さい日本市場のために、ここまで手を入れる必要があるのか」という声も聞かれる。しかし、日本市場で確固たる立ち位置を築く上では、日本に特化したモデルの投入は必須事項だったのだ。
裏を返せばHTCは、日本市場で確固たるポジションを獲得することが自社のメリットにつながると判断し、覚悟を決めたとも言える。事実、村井氏は「世界一厳しい日本の顧客の目によって鍛えられる」、「日本のトレンドがアジアに流れる傾向にある」など、日本市場に取り組むことが将来的なメリットにつながることを挙げている。

私も、HTC EVO、ARIAなどを持っていますが、HTC端末は、UI(ユーザーインターフェイス)が使いやすく作られていて、個人的にはサムスンのものより使いやすく気に入っています。ただ、バッテリーが弱く1日もたなかったり、色がほとんど黒で、カラフルな携帯端末を使い慣れている日本人にとっては物足りなさがある上、日本の通信キャリアとの提携が十分ではないのか、投入機種が少なく、また、日本での発売時期がグローバルでの発売よりもかなり後になってしまたりと、商機をみずみず失ってしまってきた面もあったと思います。
グローバルでは、サムスンの後塵を拝し、なかなか厳しい状況になってきつつあるHTCですが、そうであるからこそ、高機能、高品質を厳しく求められる日本市場に、ユーザーに受け入れられる製品を投入して、そこからグローバルへ巻き返して行こうという戦略ではないか、と感じます。日本のユーザーにとっては、日本向けにカスタマイズされたHTCの最新機種が手に入りやすくなるわけですから、喜ばしいことで、今後が楽しみです。