日産事件、検察側も控訴 ケリー被告大半無罪に不服

日産事件、検察側も控訴 ケリー被告大半無罪に不服(共同通信) - Yahoo!ニュース

ケリー被告は元会長や元秘書室長と共謀し、2010~17年度に虚偽の有価証券報告書を提出したとして起訴されたが、3日の判決は17年度分だけを認定して有罪とし、大半は無罪とした。

報道しか見ていないのですが、先日の東京地裁判決は、虚偽記載性については検察に軍配をあげて認め、一方、共謀については、いわゆる司法取引を経た共犯者(とされた人)の供述の信用性を相当に低く見て、起訴事実の大半を無罪にしたという構造になっているようです。

検察としては、供述の信用性を、司法取引を経たが故に大きく減殺して評価されたのは当然不満でしょうし、今後の捜査、公判への悪影響も大いにあり得ることで、控訴して是正したいという思いは強いはずです。

ただ、上記の虚偽記載性については、かねてより争われてきたところで否定する弁護側証人の証言も出ていて、控訴審の行方には流動的なものがあり、それだけに注目されるように思います。