ジョブズの否定した7インチタブレットこそが、クラウドのリモコンになる

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ということで、iPhoneは3.5インチ、iPadは9.7インチ以上というジョブズ氏の意見に、わたしはとても同調している。どうせなら、アップルが今後考えるべきはiPhoneiPadの外形すらも変更しないことだと、真剣に思っている。だがその一方で、電子機器の画面に関する議論はこれからどうなるのかというと、実は、ジョブズの否定した7インチ付近の画面サイズのあたりがとても興味深いと思っている。

iPhone4Sが発売され、画面サイズが従来の3.5インチのままで、大型化を期待していた人々の失望を招きましたが(私もどちらかというとその1人でしたが)、その後、改めて使いながら考えてみると、この3.5インチというサイズは、考え抜かれた、絶妙な大きさではないかという気がしてきています。最新のGalaxyS2LTEのような、4.5型の大画面スマートフォンは、大きく見やすいのは事実ですが、片手に持って操作していると、手の疲れを感じてきます。私の手は大きいほうなので、普通の男性や女性にとっては、なおさら大きく、また疲れを誘うものがあるでしょう。その点、iPhoneの大きさは、片手で包み込むように持って操作するには適していて(GalaxyS2LTE程度の大きさになると、包み込む、というより、手のひらに乗せる、という感じが強くなります)、使っていても疲れを感じにくい大きさであると、今の私は思っています。この辺は、アップルとしてもかなり試行錯誤を繰り返した上でのサイズ決定であったのではないかと推測され、簡単、安易には変更できないと判断している可能性は高いでしょう。アプリが対応できなくなる、といった技術的なことよりも、こういった人間工学的、本質的なことが理由になっているのではないかという気がします。
とは言え、いろいろなサイズのスマートフォンタブレットのそれぞれに、使いやすさや使い方による適性があって、画面サイズに関する議論は今後も続くと思われます。こういった点でも、スマートフォンタブレットについて、関心を持ちつつ見る必要を感じます。