2人のスティーブの差? それは「能力」だろうね――米Googleのシュミット会長

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1109/05/news012.html

率直な語り口がおもしろいですね。

Microsoftはソフトウェアのライセンスをコントロールして、ハードウェアのイノベーションを阻害した。消費者には目を向けず、業界の構造を支配することに腐心した。それに対してAppleは「消費者が抱える問題を解決すれば売り上げが伸びる」と考えた。
結果として、Microsoft製品の複雑さは途方もないことになってしまった。でもAppleのそれはシンプル。OSも、実はUNIXベースだからテクノロジーとしては複雑だけど、上手に覆い隠している。Micrrosoftの製品は複雑さが前に出過ぎている。わたしはエンジニアだから、複雑なソフトウェアをいじることも好きだけど、普通の消費者は違う。
Facebookも消費者が何を求めているのかをよく分かっているから、ニーズに対しテクノロジーを当てているだけだ。この原則はエンタープライズ分野でも同じ。使い勝手が良くて簡単なものはすぐに広まる。「裏は複雑で表はシンプル」――これが重要だ。

裏は複雑で表はシンプル、というのは至言でしょう。なぜアップル製品が支持され売れるのか、ということについて、端的、簡潔にその理由が指摘されています。日本でよくあるように、頭の良い人が何かを作ろうとすると、多機能で複雑なものになりがちですが、それでは利用者に受け入れられず、敬遠されたり、買ってもすぐに飽きられ次からは買ってもらえなくなりがちです。IT関係や、それに限らず他の分野でも、成功するたためには、利用者に支持され購買意欲をかきたてるためには何が必要かを考える上で、参考になる記事であると感じました。