第13回犯罪被害者支援全国経験交流集会(旭川市)

本日午後、旭川市の大雪クリスタルホールで、上記の集会が日弁連主催で行われ、私も参加してきました。
集会では、

第1部・北海道ブロックからの報告(被害者相談担当者の報告、性犯罪の被害者参加制度の実例に関する弁護士の報告、性犯罪被害者の声)
第2部・パネルディスカッション

という流れで進みました。第1部では、性犯罪について、関係者から、異なる視点で報告が行われ、直接、事件に関わった人々によるものであるだけに、参考になるものがありました。被害者参加制度がうまく機能する上で、代理人として関わる弁護士の力量が大きく影響することが感じられ、また、裁判員裁判を経験した犯罪被害者の声を直接聞ける機会はなかなかないだけに、貴重な経験と思いつつ聞きました。
パネルディスカッションには、私もパネリストとして参加したのですが、他のパネリストは、

番敦子弁護士(第二東京弁護士会
中村元弥弁護士(旭川弁護士会

で、番弁護士は、日弁連犯罪被害者支援委員会で長く活動している立場から、性犯罪を裁判員裁判対象事件から除外することなどを、中村弁護士は、元裁判官らしく、文献や資料を精査しつつ性犯罪事件(裁判員事件)の被害者参加代理人を務めた経験も踏まえ慎重論を述べるなど、この種のパネルディスカッションとしては、かなり活発な議論が展開されました。私は、元検察官で、弁護士としては、刑事弁護も被害者支援も両方やっている立場から、自らの経験も踏まえ、意見や感想を述べました(性犯罪の裁判員対象事件から除外すべきかについては、消極的反対、という立場でしたが)。
最後の、有田日弁連犯罪被害者支援委員会委員長の閉会挨拶では、2000年に、この集会が始まった当時は、全国の弁護士会に、まだ20余り程度しか、同委員会がなく、それが、最近になって、全弁護士会に設けられた、といった歴史が紹介され、犯罪被害者支援の動きが、今回までの集会の過程で、徐々に強化されてきたことが感じられました。
集会後の懇親会で、いろいろな参加者とお話ができ、懐かしい同期の弁護士にも再会できるなど、有意義な参加になりました。懇親会の後の二次会、三次会では、ワインを飲んだり、久しぶりにカラオケで歌ったりして、楽しませていただきました。
この集会開催に尽力された方々に御礼を申し上げます。