ヒロシマ爆心地―生と死の40年

ヒロシマ爆心地―生と死の40年

ヒロシマ爆心地―生と死の40年

昭和60年8月6日にNHKで放映された番組について、昭和61年に書籍化、出版されたものですが、最近、たまたま、存在を知って古書で買い求め、先ほど、一通り読み終えました。
爆心地付近の、ごくわずかの生存者が生き残ることができた状況や、その他の大多数の人々に死をもたらした原爆の凄まじい威力が紹介され、広島出身で幼い頃からこういった話は繰り返し聞かされてきた私にとっても、かなり衝撃的な内容でした。放映、出版された時点で、原爆投下後40年から41年が経過していたわけですが、生存者も、戦後、長く健康被害や精神的な苦痛に苛まれ、苦しんできた様子も紹介され、その点でも深く考えさせられるものがありました。
原爆と原発を、安易に結び付けて考えるべきではないとは思いますが、やはり、今だからこそ、改めて読まれるべき1冊ではないかという気が、読んだ後、しみじみと生じてきました。