埼玉県警:虚偽証言強要疑惑 「警官送迎に重圧」 検察聴取時、会合出席者が証言

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110527ddm041040189000c.html

検察官には「警察の調べでは『会費を払ってない』とうそを言った」と話したが、帰りの車の中で警察官から「(警察の聴取と)違うことを言った」と責められたという。再度行われた検察官の聴取では、これが心理的な重圧となった上、聴取の長期化も心配になり、「払っていない」という調書に署名、押印してしまったと証言した。

警察は、やりたくない事件は、徹底的にさぼってつぶそうとしますが、やりたい事件では、このように、検察庁参考人を送り迎えするなど、露骨なまでに協力してくるものです。そこには、検察官による取調べを円滑に進めるという狙いとともに、参考人が警察での供述と同様の供述をするよう監視し、供述を翻さないように圧力をかける狙いもあるのが通常でしょう。検察庁も、それはわかった上で、面倒を嫌って、こういうことをさせているわけで、現在の捜査というものが、実態としてどのように行われているかの一端が、わかりやすい形で現れているのではないかという印象を受けます。
こうして、事件は作られて行く、ということでしょう。今後、関係者は起訴猶予(嫌疑不十分ではなく)で不起訴になるようですが、とんだお笑い草ではないかと思います。これが、勢いで起訴されていたらと思うと、ぞっとしますね。他人事ではなく、誰の身にも突然降りかかりかねない「捜査被害」です。