http://www.asahi.com/national/update/1222/TKY201012220348.html
警視庁は送致に当たって「起訴すべき事案だ」とまでは踏み込まず、検察に判断をゆだねるとする意見を付けたとみられる。
既に各方面で指摘され、記事にも出ているように、問題のビデオが、実質的な意味での「秘密」に該当するか、かなり微妙なものがある上、
1 元々の事件の被疑者である中国人船長が既に処分保留で釈放され不起訴見込みであることとのバランス
2 私利私欲に基づく犯罪ではなく、国民の中に支持、同情する声も強い
3 停職1年という比較的重い所部員を受け退職し、既に制裁を受けている
といった事情もあるので、可能性としては不起訴(起訴猶予)になりそうではあります。下手に公判請求したりしないことで、関係者の失態、醜態を闇から闇に葬ってしまおうという思惑も働きそうです。
海上保安庁は、映画にもなった「海猿」でかなりイメージアップしたようですが、この事件で、せっかくアップしたイメージが大きく失墜し、プラスマイナス零どころか大きくマイナスの状態になってしまったかもしれません。