ゲームアイテム不正転売 容疑の男女きょうにも逮捕 神奈川県警

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101124-00000081-san-soci

オンラインゲーム上の不正行為については、これまで同法違反容疑での立件が相次いでいたが、県警はアイテムが不正転売されてゲーム運営上の秩序が乱された点を問題視、偽計業務妨害容疑でも立件する方針を固めている。同容疑での立件は全国初という。

こういったサービスでは、取得したアイテム等を他に譲渡することが、利用規約上、禁止されているのが通常ですが、お金を出してもほしいという人が多数いるため、RMT(リアル・マネー・トレード)という問題が以前から生じていて、運営者側が対応に苦慮していたという経緯があります。
そういう中で、業務妨害罪による立件という話にもなっているわけですが、「アイテムが不正転売されてゲーム運営上の秩序が乱された」といった程度で(実際はそれ以上のことも起きているのかもしれませんが)、刑法上の業務妨害罪という犯罪まで成立するかについては、疑問もあるでしょう。従来、そこまで立件されてこなかった理由には、そういった考慮もあったのではないかと推測されます。
立件は全国初でも、不起訴になるのも全国初という可能性も、少なからずあるのではないかという気がします。今後の動向に注目したいと思います。