修習生の給費制 法改正目指す日弁連、最高裁「根拠を」

http://www.asahi.com/national/update/0918/TKY201009180163.html
http://www.asahi.com/national/update/0918/TKY201009180163_01.html

司法修習を所管する最高裁はすでに貸与の受け付けを始めており、変更直前の法改正論議に困惑している。「給費制があるにこしたことはないが、財政状況などを考慮して国会で一度決まったこと。感情的な主張をしても、国民の理解を得られない」(幹部)という見方が根強い。
このため最高裁は、日弁連に対して2度にわたって質問状を出した。「大学で奨学金を受けた者が貸与を受ける事態は当初から想定されており、そうした点も考慮して貸与額、猶予期間、返済期間が定められている」と、貸与制への移行に無理はないという立場を鮮明にしている。

自分の金を出すわけではなく、言われたとおりに動けばよいのに、なぜ、「困惑」するのかが理解できないですね。政策形成能力もないのに、なぜ、日弁連に質問状を出したりするのか、理解に苦しみます。国民の理解がどうのこうのということは、国会で検討すればよいことで、民主的基盤のない、官僚の集まりである裁判所は、この問題については単なるノイズでしかないので引っ込んでいろ、ということでしょう。
くだらない形式的なことはつべこべ言っても、いざとなると役に立たないという、裁判所の性格がよく出た動きという印象を受けます。
高給をむさぼり、安全なところに身を置いて「国民の理解を得られない」などとうそぶく者よりも、後輩のため何とかしてやりたいと思い手弁当で身体を張って動く日弁連のような人々のほうを、私は、感情的と言われても支持したいと思います。この動きが国民の理解を、いかに得るかを考えるべきであり、つべこべ言って邪魔をするな、と皆で、最高裁のほうを向いて、声を大にして言ってやりましょう。