SIMロックフリーiPadは日本にも必要!iPadを加速させる香港の料金競争【世界のモバイル】

各社はiPad向けの料金の引き下げを開始。3Gの定額プランはネットブックと比較して15%程度引き下がり、2.5Gの低速回線を提供している事業者においては約600円/月まで定額データ通信プランを値下げした。
さらにそれを受け、3G事業者は「iPhone契約を持っている場合、iPad向け定額プランを割引提供」という回線のセット契約を開始。たとえばHutchison社ではiPhoneのデータ定額プランに加入していると、iPad向け定額プランは約550円/月だ。iPadは携帯電話やスマートフォンよりも利用頻度が少ないことから、ここまで安価な料金を提供してもネットワークへの負担は少ないと判断しているのだろう。この「iPhone+iPad」で2回線契約を目論むHutchison社の動きは今後他社にも広がりそうである。

各社がここまで激しい値下げ競争を繰り広げるのも、iPadSIMロックのない単体販売がされていて各社が自由に競争できるからである。事業者によっては料金は引き下げずに「高い回線品質」を謳うところもあり、消費者は料金と品質を比較して選んでいる。香港のiPadSIMロックが無いため定価販売であるが、データ定額料金の値下げが続いていることで、結果として「高い買い物」にはならないのである。

2回線目は大幅割引、というのは魅力的ですね。日本でも、iPhoneiPadを2つとも3Gで使っている人は少なくないはずですが、香港ならこういった割引制度を利用してお得に使えることになります。
こういったモバイル機器についてある程度詳しくなってくると、機能や状況に応じて、いろいろと使い分けたくなってくるもので、SIMロックの縛りがかかっていると、不便、苦痛を感じてくる面があります。機器は機器、通信は通信として、分けて選択できるようにすることで、結局は、需要が広がり様々な選択肢も増え、売る側、買う側、ともにメリットが大きくなるように感じます。
今後、日本もそういった方向へ進むことを期待したいものです。