弁護士も就職難 法曹人口増、依頼減で 

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002512260.shtml

ボツネタ経由で知った兵庫のニュースですが、かなり深刻な状況のようですね。

法曹人口をめぐっては、司法試験合格者を10年までに3千人程度に増やす政府計画により、かつて500人前後だった合格者が本年度は2043人に増加。法律事務所に就職できず、経験もないまま「即独立」を強いられる新人弁護士も増えているという。
その影響もあって、弁護士の魅力は「今後上がらない」と87人が回答。さらに「人口増で人権活動や労働問題など無償活動が低下する」と86人が懸念を示した。
兵庫県弁護士会は、司法修習修了者に、法律事務所や企業への紹介など就職を支援しているが、成果は芳しくない。10月中旬、神戸市内の事務所に内定した司法修習生(26)は、司法試験合格直後から約30事務所を駆け回ったといい「同期でまだ内定をもらえない修習生がいる。複数人採用の事務所はほとんどない」。

私は、最近でこそ、「人」経由でいろいろな事案の相談、紹介を受け、中には社会の注目を集めるような事件もあったりしますが、元々、独立(私の場合はヤフー株式会社での勤務が非常勤になった2001年11月ですが)後、しばらくは、事務所もレンタルオフィスの3畳程度のところだったり、仕事もないので国選や当番をかなり沢山やっていたりと、恵まれない時期(今でも恵まれてるとはとても言いかねますが)が結構長かったのが実態でした。そういう経験を踏まえて言うと、従来の法律事務所というものは、お金がある企業、人といったものに依存する度合いが強いあまり、細かい仕事を嫌がり、それ故に、現在のような景気が厳しい状況下でお金がある「はずの」企業や人に依存できなくなると悲鳴を上げてしまう、ということになりがちなような気がします。これから弁護士になろうとする人、なって間がない人も、そういった構造に依存しようとすればするほど、事務所がない、仕事もないといった、負のスパイラルの中に入り込んで抜けられなくなるでしょう。
では、どうすれば良いのか、ということについては、これまで本ブログでも私なりの考えを述べたこともありますが、これだけ多くの人がインターネットを活用し、インターネットで情報を得ている以上、それを使わない手はない、ということは確実に言えると思います。