他社サイト履歴、楽天が広告利用 「勝手に収集、気味が悪い」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090821-00000044-san-bus_all

問題が指摘されたのは、楽天が昨年6月から自社の検索サイト「インフォシーク」に導入した「楽天ad4U(アドフォーユー)」と呼ばれる広告配信システム。これは、インフォシークを訪れた利用者のパソコン上のブラウザ(閲覧ソフト)内に蓄積された他社を含む過去のサイト閲覧履歴を15種類に分類。楽天がその情報に基づき、利用者の閲覧履歴に合わせた分野のネット広告を配信する仕組み。

古くて、しかし新しくもある問題、という気がしますが、収集する情報で個人が特定できなければ、プライバシーポリシーの片隅に、ごにょごにょと、こういう情報を取得する場合がありますなどと申し訳程度に書いておき、訪れる不特定多数のユーザーを、ネギを背負ったカモ扱いにして情報を根こそぎ吸い取るようなことをして良いのか、ということでしょうね。ユーザーの予想に反する、あるいは予想を超えたことが大々的に行われていることが、この問題の本質ではないかと思います。
法律による規制には馴染みにくく、また、そのような規制が適当とも考えにくいものがあり、ユーザーに対する告知、説明といったことが十分行われ、その理解、納得を得た上で、上記の記事にあるような情報収集等が行われる必要があるでしょう。
このような問題が、ルールもないまま好き勝手に行われることで、インターネットは怖いもの、どこでどのような情報を収集されるかわからない危険なものといった警戒感が広がれば、広告配信にも悪影響が出かねない、ということを、関係者はよく考えてみる必要がありそうです。