渡辺謙:「こん身の直球を投げました」 映画「沈まぬ太陽」製作記者会見

http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20090708mog00m200037000c.html

沈まぬ太陽」は、94〜99年に「週刊新潮」に連載された小説。単行本は3部構成で累計500万部以上を売り上げている。国内航空最大手の国民航空(NAL)に勤務する主人公の恩地元(渡辺さん)は、労働組合委員長を務めたため、パキスタン、イラン、ケニアなど、へき地勤務を強いられる。本社復帰後、恩地は自社のジャンボ機墜落事故で救援に当たり、NALは再生の道を探る。自らも一員である巨大企業に翻弄(ほんろう)されながら、信念を貫く恩地の生き様を描く。
これまでは実在の企業にイメージが重なるため映像化は困難だと言われてきたが、角川映画東宝が共同製作し、映画「ホワイトアウト」で知られる若松節朗監督がメガホンをとった。総製作費は20億円、3時間を超える大作となる。

ついに来ましたね、「沈まぬ太陽」。「国内航空最大手の国民航空(NAL)」再生の道を探る、というのが、記事にあるように、実在の企業にイメージが重なり、あの暑い日の大事故もまざまざと想起されて、興味深い作品になるとともに、イメージが重なる実在の企業に対する痛撃になる可能性もありそうです。
こういう作品で、よりによって渡辺謙に、直江兼続の幼少時の与六風に言うと、「わしは、こんな映画でこん身の直球など投げてほしくなかったんじゃ!」と思っている「実在の企業」の関係者は多いでしょう。