http://www.tv-asahi.co.jp/rakujitsu/
昨夜、テレビ朝日で放映され、録画しておいて後から観るつもりでしたが、すぐに観たくなり観てしまいました。昨年、
- 作者: 服部龍二
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/06/01
- メディア: 新書
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を読んで、城山三郎が「落日燃ゆ」で描く広田弘毅像と、実際の広田弘毅との間に落差を感じ考えさせられるものがあったので、観たいという気持ちが強くなったのかもしれません。
ドラマのほうは、当然ですが、原作に忠実に、広田弘毅を軍部に抵抗した平和主義者、それにもかかわらずA級戦犯として文官唯一、死刑を執行された悲劇の宰相として描いていて、まとめ方がうまく、飽きずに最後まで見ることができました。ただ、時間の関係と思いますが、原作ではかなり描かれていた広田弘毅の不遇な前半生がカットされていて、そこは残念な気がしました。
観終えて改めて感じたのは、広田弘毅を単なる悲劇の宰相と見るのは表面的に過ぎ、優柔不断さや毅然とした態度が取れずに流されるまま流されていた面は厳しく批判されるべきではあるものの、やはり死刑というのは重すぎた、ということでした。