舞鶴・観光バス水没事故

2004年に発生した上記事故について、先ほどまで、テレビ朝日の番組で取り上げられていて、仕事の手を止めて観ていました。私は、朝になってバスの屋根に避難した人々が救出されるシーンしか印象に残っていませんでしたが、番組では、立ち往生したバス内への浸水がはじまり水位がどんどん上がる中で、屋根の上への避難を決意した乗客らが必死に脱出し、その後も、バスが流されないように街路樹とバスの間を拾った竹で固定したり、眠らないように歌を歌いながら救出を待っていたことなど、人智を尽くし、それが生存につながったことがよくわかりました。絶体絶命の窮地にあっては、小手先のテクニックではなく、その人が持っている人間力、真の意味での底力といったものが物を言うということを強く感じました。救出を待っている間に歌っていた歌が、日航ジャンボ機墜落事故で非業の死を遂げた坂本九が歌った、あの有名な「上を向いて歩こう」であったということに、何とも言えない胸に迫るものを感じました。
当時の事故の様子は、

肩寄せ合い耐えた 舞鶴バス水没
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/1021ke54650.html

で報じられています。