作業中止指示直後に濁流 下水道作業員事故

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008080690070502.html

この日の大雨洪水注意報の発表は、午前十一時三十五分。だが、本社も現場もすぐに注意報を把握せず、避難は始まらなかった。
竹中土木の岡田一孝技術・生産本部長によると、現場監督を務める同社社員の作業所長が中止指示を出したのは、注意報発表から約十五分後。工事の進ちょく状況を検査に来ていた都職員がぱらつく雨に気付き、午前十一時四十分ごろ、「雨が降りそうだ」と所長に注意喚起。所長は、同十一時五十分すぎ、マンホールの上から、大声で「すぐ作業を中止するように」と作業員らに呼び掛けた。
濁流が六人をのみ込んだのは、それから十分もたたない正午少し前だったという。通常なら五−六分あれば脱出可能だったとみられるが、自力で助かったのは、孫請けの作業員一人だけだった。

私は、昨日の昼前に、港区内で仕事をしていましたが、ものすごい雨が降り出し、雷も鳴って、すごい天気になったな、と思っていました。上記の記事を見ると、降雨、注意報、注意喚起といった流れの中で、脱出が後手後手にまわっていて、危機意識の欠如といったことも感じられ、これほどの重大な結果を回避することができたのではないかと悔やまれます。
先日の神戸での類似事故(河川の急激な増水で犠牲者)にも見られるように、この種の都市型水害の危険性ということを、もっと周知徹底させて行く必要があるのは明らかです。