食べ残し別の客に 刺し身やアユの塩焼き 船場吉兆

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080502-00000935-san-soci

関係者によると、使い回しは、本店の調理場で、仲居が客席から下げてきた器を回収。客がはしを付けた料理は調理人が廃棄するが、はしを付けずに残った料理の一部はいったんトレーなどに移し替え、器に盛り付け直して別の客に提供していたという。
使い回されていたのは、アユの塩焼き、ゴボウをうなぎで包んだ「八幡巻き」、エビに魚のすり身を塗って蒸した「えびきす」など。天ぷらは揚げ直して出すこともあった。さらに、手付かずで残った刺し身も提供していた。
接待の宴席などでは、比較的食事に手をつけない接待側の客に使い回しの料理を出していたといい、元従業員は「先輩の調理人から『使えるものはすべて使う』と指示され、残った料理をえり分けていた。1人数万円の料金を取っていた高級料亭として恥ずかしい」と話している。

高い金をふんだくられ、どこの誰かもわからない客の食べ残しを知らずに食べさせられていた客こそ、被害甚大でしょうね。
見せかけの高級感の裏にある、このケチくささ、というものが、船場吉兆の本質なのでしょう。見方を変えると、客は、高い授業料を支払い、虚飾の陰にある人間の醜さ、汚さ、といったことを勉強できた、ということも言えるかもしれません。ただ、こういう勉強をしたい、という客は皆無でしょう。