裁判員制度に備え、日弁連が米国流弁護術の指導者研修会

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080427-OYT1T00095.htm

研修会では、今年3月に米国で法廷活動を専門に行う「法廷弁護士」の研修を受けてきた6人の弁護士が講師となり、指導法を伝授。例えば最終弁論の指導については、講師から「『手元のメモを朗読するのはよくない』と教えるだけでなく、その理由も説明し、身ぶり手ぶりを加えた弁論を実演してやるべきだ」などの指摘が出された。「証人尋問では長い質問は避け、1回に一つのことだけ聞かせる」とも。

米国流を学ぶことがいけないとは言いませんが、まず、従来、自分たちがやってきた弁護活動を見直し、書面はよりわかりやすく、口頭での弁論等は要点を突き簡潔明瞭に、事件で何を問題にすべきかポイントを明確に、といった、ごくあたりまえのことを、しっかりとやることが先決ではないか、という印象を受けますね。粗末な内容の弁論を、身振り手振りを交えて熱演しても、裁判員に伝わるものは乏しいでしょう。裁判員裁判にあたったからといって、急には対応できないものなので、日頃からの地道な努力が必要と思います。