「教え子の逮捕 40年後に後悔」

2月11日の朝日新聞・朝刊「声」に、傷害致死罪で逮捕された元時津風親方の、40年余り前の中学校担任教師であった丸木一麿氏の投稿が掲載されていました。
同氏は、元親方が中学生の当時、その母親から、古里の北海道を旅立った息子が相撲部屋でやって行けるだろうか、という不安がつづられた、愛情溢れる手紙を受け取った経験を紹介し、その手紙のことを本人に伝えなかったこと、伝えれば、親の子への愛情や命の尊厳を教えることが出来たであろうことを悔やみ、担任した2年間に命を大事にすることをもっと教えるべきだった、かつての担任として責任の一端を感じつつ真相を明らかにすることを願う、とされていました。
元親方の刑事責任は、今後、捜査や公判の場で解明されることになると思いますが、人の責任というものは刑事責任に尽きるものではなく、保護者から預かった大事な弟子を、このような形で死亡させた責任には重大なものがあるでしょう。また、40年余り前の担任教師に、ここまで心痛を与え、真相を明らかにすることを願われている、ということについても、元親方は重大に受け止めるべきではないか、と思います。この事件に真摯に向き合うことが、担任教師に上記のような手紙を送ってくれた母の真心に、少しでも報いることにもなるでしょう。
元親方に、上記の投稿は是非読んでほしいと思いました。