最高裁判所から開示された司法修習の成績

法務省から開示された司法試験の成績については、先日、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070824#1187956665

と記した通りですが、本日、最高裁判所から、請求していた司法修習の成績が、文書で送付されてきました。
まず、いわゆる2回試験(文書では「第41期司法修習生考試 考試成績」、平たく言えば卒業試験ですね)の成績ですが、

1 筆記
教養 良
民事裁判 良
刑事裁判 良上
検察 良上
民事弁護 良上
刑事弁護 良上
2 口述
民事 良
刑事 良上

となっていました。
成績区分は、優、良上、良、可、可下、不可の6段階、となっていて、優はなく、すべて良上か良だった、ということになります。何だかよくわかりませんが、自分が思っていたよりは良かった、という感じですね。全体の中でどの辺に位置する成績かは、これを見るだけではよくわかりませんが、真ん中か、真ん中よりやや上あたりかな、という印象です。あくまで印象ですが。
他に、実務修習と集合修習(おそらく、司法研修所で行われた前期・後期の修習成績でしょう)の成績も記載されていて、

1 実務修習
民事裁判 良上
刑事裁判 優
検察   優
弁護   優
2 集合修習
民事裁判 良
刑事裁判 良上
検察   優
民事弁護 良
刑事弁護 可

となっていました。
集合修習の成績よりも、2回試験の成績のほうが、全体としてややアップしている印象を受けますが、前期修習の成績は、自分でも強く感じるほど出来が悪かったはずで、1年4か月の実務修習を経る中で、後期修習までに、何とか落伍しない程度にまでは持ってきた、という状態であったので、前期修習の結果が含まれている集合修習の成績のほうが全体として低いのは、自分でも納得できます。
決して良い成績ではありませんが、自分なりに一生懸命やった結果ですから、こうして見てみると、やはり感慨深いものがあります。
この成績では、裁判官採用はかなり難しかった、ということではないかと思われ、裁判官は志望しなくて正解であった、と思います(志望したことはありませんでしたが)。
当時は、検事任官希望者が少なく、この成績でも検事には任官できましたが、最近の検事任官希望者が多数いる状況下では、この成績では検事任官も難しいかもしれません。
とはいえ、その後の実務経験で培われたものも含めた力が、現在の自分の総合力ということでしょう。今後も地道に努力したいと思います。