「専門用語難しい」 模擬裁判に挑んだ6人 量刑判断…裁判長「まずは直感で」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070602-00000023-san-soci

裁判長に「まずは直感で」と促され、各裁判員が意見を述べたが、執行猶予付の懲役3年から懲役7年までバラバラ。「酌量の余地もあるのでは?」と再度裁判長から問われ、出された量刑は懲役5年が1人、同4年が4人、同3年が4人。裁判員法が定める量刑評決の手続きにのっとり、懲役4年と決まった。

こういった状況を見ていると、裁判員制度が実施されると、裁判が「ギャンブル化」し、何が起きるかわからない、スリル満点のものになる可能性が高いでしょう。
現行の刑事裁判が、裁判所と検察庁がタッグを組んだ、一種の出来レースだとすれば、裁判員裁判は、関係者が平等にリスクを負う、その意味では公平なギャンブルとも言えるかもしれません。
出来レースで負け続けてきた被告人・弁護人としては、千載一遇のチャンスを見出すことができる、という見方もできそうです。
荒れに荒れたギャンブル裁判が、高裁で「是正」され、結局、裁判員制度は、国民に、司法に参加したという幻想を抱かせるための、国民に与えられたおもちゃだった、ということになる可能性は、やはり、高いものがあると思わざるを得ません。
そうなれば、世紀の茶番として消滅することは確実でしょう。