昭和天皇「拝聴録」の存在浮上 卜部日記に記載

http://www.asahi.com/national/update/0502/TKY200705010451.html

香淳皇后死去の翌年の01年2月7日。日記には、再発見されたことが記録されている。「皇太后宮職の車で吹上へ、全員集合、徳川ご遺族から返還された鞄(かばん)の中の資料を点検する 問題のいわゆる『拝聴録』コピーとも出てくる やはりという感じ、その他は御引見の資料 お言葉ぶりなどですべてコピーなので破棄処分に」
この記述から「拝聴録」は皇居内のどこかに保管されている可能性は強いとみられる。
拝聴録は、76年に入江元侍従長昭和天皇から戦前・戦中などの回想を聞き取ったもので、敗戦直後に寺崎英成御用掛らが聞き取った「昭和天皇独白録」を質量ともに上回るとされている。

昭和天皇崩御後、既に18年余りが経過しましたが、常に昭和史の渦中にいた昭和天皇がどのような考えでいたか、実際に何がどのようにして起きていたのか、といったことは、真の歴史を知るためには極めて重要ではないかと思います。真相解明のためには、できる限り複数の資料によるクロスチェックが望ましく、そのような意味で、上記の「拝聴録」の所在が判明しているのであれば、早急な公開が望ましいと思います。全面公開の前に、研究者の閲覧に供する、ということも、1つの方法でしょう。