】『異様な音聞いた』 六本木ヒルズ高層階利用者 ずさん管理に不安

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007042702011920.html

森タワーの高層階にあるIT企業に勤める男性(38)は、「火災があったのは知っていたが、ロープが切れていたとは知らなかった。最近、エレベーターに乗っていて、最新ビルとは思えない異様な音を何度か聞いたことがある。不安だ」と驚いていた。

この「異様な音」というのは、不気味で怖いですね。エレベータのロープが、一部、破断していることが発見され、原因は不明、とのことですから、破断の音だったかもしれません。圧力隔壁の修理ミスから、最後に大事故を起こし墜落する大惨事を引き起こした日航ジャンボ機を思い出してしまいました。
私は、六本木ヒルズクラブ(51階)とアカデミーヒルズ(49階)の会員で、そこへ行くためには、階段は無理なのでエレベータを利用するしかありませんが、いまだに、両者から、エレベータについて何の説明もなく、報道に接すれば接するほど不安になってきます。
サービスも向上しないのに(むしろ低下)大幅に値上げしたり(アカデミーヒルズ)、くだらないキャンペーン等が載った雑誌を送ってくる暇があったら(六本木ヒルズクラブ)、この惨状について、回転扉死亡事故のような事態にはならないことが利用者にわかるように、きちんと説明すべきでしょう。
大きな問題があるエレベータを、知らずに利用させていた詫びの1つも言ってほしいものです。
以前に、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060504#p1

でも指摘したように、回転扉死亡事故の後、東京地裁の判決の中で、重大な結果を回避する機会が繰り返し存在したにもかかわらず、森ビル側が適切な対応を怠ったことで、いたいけな男児の死亡という取り返しがつかない重大な結果を生じさせてしまったことが認定されていますが、そういったデタラメな企業体質というものは、一朝一夕には改まらないものなのかもしれません。