裁判官、発言遮り誘導? 高松地裁の模擬裁判

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20070203000218

この日の模擬裁判の評議では、万引の後に店長を殴って強盗致傷罪に問われた男の量刑をめぐり、大半の裁判員が「執行猶予付きの懲役三年」と、理由を含めて一通り意見を陳述。しかし、女性が「実刑の懲役六年が妥当」と話し始めたときに限り、裁判官が「重いか軽いかを考えて」などと遮った。
女性は「自分だけ意見を言わせてもらえない空気になった。そのせいで多数決の際も、執行猶予にしないといけないのかと思ったほど」と批判している。

裁判員に、気後れすることなく自由に発言してもらう、ということは、評議の基本中の基本と言えるでしょう。評議の中で、当初の意見が修正されることがあっても、活発な意見交換の中で、個々の裁判員の判断により行われるべきものです。
裁判所内部でも、裁判員を交えた評議の在り方は、既に、かなり検討されているものと推測されますが、日暮れて道遠し、というのが現状のようです。