<労災死>抜き打ち査察対応で死亡 不支給処分を取り消し

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060710-00000087-mai-soci

判決によると、課長は99年9月16日、当日朝に消防署から査察の連絡を受けた。同社は、化粧品原料の材料で危険物でもある「樹脂原料」を届け出た数量より多く保管していたため、違反摘発を恐れた課長は別の社員とともに一斗缶入り樹脂原料約72缶(計約1・3トン)を約30分間で倉庫から運び出した。直後に倒れ、同日夜に病院で亡くなった。

労災死かどうか、という点だけでなく、こういったコンプライアンスが不十分な組織において、その不十分さが明るみに出そうになった際、無理をすると取り返しのつかない悲劇を生んでしまう、という、一つの典型例ではないかと思います。
東京地検特捜部が捜査の対象とする事件で、時々、不幸な自殺者が出ますが、状況には類似するものがあります。
こういった悲劇を生まないためにも、日頃からコンプライアンスを徹底しておく必要があるということでしょう。