「検察の幹部候補は,以前は,二回試験の成績で決まっていた。」by法務省幹部

http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20060209/p14

二回試験というのは、司法試験合格後に入る司法研修所の卒業試験のことです。司法試験が「一回試験」で、卒業試験が「二回試験」という関係になります。
「以前は」とありますが、今でも相当影響しているのではないでしょうか。検察庁検察庁に限らず官僚機構の特徴でもありますが)の人事構造は、ごく少数のエリートと、その他大勢の非エリートから成り立っており、前者には多大な「うまみ」が、後者には延々と続く果てしない徒労の日々がある、というのが実態です。
確率としては後者に入る可能性が高いので、検察庁を目指している人は、後者の仲間入りをして人生を終えるか、どこかで見切りをつけて転身するかという決断を迫られる可能性を予め考慮しておいたほうが良いでしょう。
なお、私自身は、多分、後者だったと思いますが、検察庁を中途退職している人が、必ず後者であるとは限りません。