皇室関係者装い詐欺 被害3億円?2容疑者逮捕

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051109/eve_____sya_____005.shtml

調べでは、二人は実体のない皇室関連の財団法人「天照記念財団」の代表らを名乗って二〇〇〇年八−九月、茨城県内の不動産会社社長(57)に「宮内庁には一般に公にされない莫大(ばくだい)な資産がある。福祉事業などを計画する中小企業に融資し、支援している」とうそをつき、融資申込金名目で計千六百万円をだまし取った疑い。

よくある「M資金詐欺」の変種のようですね。M資金に興味がある方は、インターネットで「M資金」で検索してみてください。奥深さに引き込まれます。
「公にはされていない莫大なお金があって、それをあなたに融資できる」という話は、かくも魅力的ということだと思います。
それだけ豊富な資金があるのに、なぜ「融資申込金」といったお金が必要になるのか、ということを冷静に考える余裕すら失われるくらい、被害者は舞い上がってしまうのでしょう。

追記:

某テレビ局の方から、「M資金についてインタビューしたい。」という依頼がありましたが、私は、顔出し取材はお断りしているので、と言ってお受けしませんでした。
この件には、戦後、敗戦に伴い、戦争のため集積されたものが不正に流出した大量の「隠匿・退蔵物資」(東京地検特捜部も、元は隠匿・退蔵物資を摘発するセクションでした)の問題が絡んでおり、そういった問題が、詐欺話に信憑性を持たせてしまっているという事情があります。
興味ある方は、上記の問題にさかのぼってみることをお勧めします。