JMネット:「風説の流布」に弁護士事務所関与

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20051004k0000m040162000c.html

私は、まだ弁護士としての経験年数より検事の経験年数が長く、あくまで主として検事から見た経験に基づく一般論ですが。
弁護士が関与する可能性のある仕事の中で、さすがに「黒」のものには手を出す人はいないものですが(と言っても手を出してしまう人もいますが)、「グレー」の分野があって、そういった分野は、普通の弁護士が敬遠するので、需給関係上、需要が供給を上回っており、報酬が高く、一見すると魅力的に映る場合があります。
見た目がグレーでも、実際はきちんとした仕事で、引き受けて問題がない場合もありますが、グレーに見えて実は「黒」い仕事の場合、引き受ければ、将来的に何かの事件の共犯とか、共同不法行為といった追及を受けることにもなります。
そういった面倒なことにならないためには、引き受けるにあたり、よく事情を聞き、調査も行い、必要に応じて第三者の意見も聞いてみるなど、慎重な対応が必要です。
これは、私自身に対する戒めでもあります。