「五十年の孤独」(ゴルゴ13 109巻・リイド社)

以前から何度か言及しているラウル・ワレンバーグですが、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050830#1125364654
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050911#1126371394

ゴルゴ13の中にも登場したことがあり、今日、書店へ行った際に、上記の109巻を購入して、久しぶりに読んでみました。
ワレンバーグがロシアの収容所で囚われて生存していた、というストーリーですが、最後のほうで、ワレンバーグがゴルゴ13に、アドルフ・アイヒマンと同じ眼をしている、と述べた上で、

しかし、1つだけアイヒマンにないものがある・・・・・・
その眼の奥に・・・ひっそりと眠る哀しみ、だ・・・

と告げるシーンが非常に印象的でした。ワレンバーグの決死の活躍に思いを致すと、何とか生きて救出してあげたかった、と思わずにはいられませんでした。
私の事務所がある建物のすぐ近くに、スウェーデン大使館がありますが、先日、たまたまその前を通り、「これがワレンバーグを生んだ国の大使館なんだな」と、思わず頭が下がるような気持ちがしました。
日本も、ワレンバーグのような人を次々と生んで、世界で尊敬されるような国になるべきでしょう。しかし、現状は、私利私欲に走り享楽に身を委ねる人ばかりのような気がします。

アドルフ・アイヒマン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%92%E3%83%9E%E3%83%B3