東京大空襲直前の卒業写真

今日の朝刊に、区の広報誌が入っており、その中に、昭和20年3月9日に撮影されたという、ある小学校の卒業写真が掲載されていた。写っている173名の子供のうち、半数以上が、撮影直後の3月10日の東京大空襲で犠牲になったと思われる、という説明が付されていた。
男の子も女の子も、現在の同年代の小学生よりは幼い感じだが、おそらく、卒業後の新しい生活に大きな希望を持ちながら、この写真に写ったのだろうと思うと、胸が痛んだ。生きていれば、多くの子供が、成長し、その後の日本の発展に貢献しつつ、豊かな社会で充実した人生を送ることができたはずである。
今年は東京大空襲60周年であり、このような悲惨な戦災が起きないために、我々1人1人が何ができ、何をすべきかを、改めて考えてみる必要があると感じた。