強盗2件で誤認逮捕、起訴 栃木県警と宇都宮地検

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2005021801000250

被告は、公判で暴行と強盗2件の起訴事実を認め、懲役7年を求刑されたが、昨年12月の判決公判で強盗2件の無罪を主張し、判決が延期された。地検は今後、強盗について無罪判決を求める異例の論告やり直しをするとみられる。

なぜ、このようなことが起きてしまったのか、原因を徹底的に究明、検証して、今後に生かす必要があるでしょう。
捜査機関にとって、無罪判決というものは忌まわしいもので、早く忘れたい、という気持ちになりがちですが、それでは駄目で、貴重な教訓としていつまでも胸に刻みこんでおく、同様の事件に遭遇したら、そういった教訓を思い出して慎重に対処する、という必要があります。
こういった姿勢は、捜査機関に限らず、弁護士にも、裁判官にも必要でしょう。
「自戒」を込めて、強くそう思います。

追記:

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050218i103.htm

男性は昨年8月、宇都宮市内の路上で女子中学生2人の首を絞めた暴行容疑で逮捕された。その後、同市内の洋菓子店とスーパーで昨年4、5月に刃物を持った男が現金計約14万円を奪った強盗事件について、同署が犯人の似顔絵と似ていると追及したところ、男性は犯行を自供。店内の様子などの供述が店員の証言と似ていたため、2件の強盗容疑で再逮捕した。同地検も、男性の自供をもとに強盗罪で起訴していた。
 しかし、現場に残された足跡が男性の靴と完全に一致せず、犯行に使われた包丁など物証の裏付けが十分ではなく、男性が昨年12月の判決公判で一転して強盗罪を否認したため、公判はさらに続けられている。男性は栃木県から知的障害者の認定を受けているという。

「虚偽自白」であることが、客観的に明らかになるのは極めて珍しいことです。今後のためにも、きちんとした検証が行われる必要性を痛感します。