やはり、人間は内面を磨かないと

http://blog.drecom.jp/koneko04/archive/657

日本の女性向けの雑誌を見ていて気になるのは、エルメスやルイビトンのような高級ブランドのバッグなどを持つことで「〜である自分を演出する」などという表現が頻繁に見られる所だ。

東京都港区の白金台にプラチナストリートと呼ばれる一角がある。JJ, Very, Storyなどのような女性誌などで「〜を着回してプラチナストリートを歩くシロガネーゼを演出する」など表現を見ると、なぜバッグ一つで自分を語ることが出来るのか理解に苦しむ。

大体、白金台は交通の便が悪いではないか。電車で目黒駅まで行って都バスを使って行くか、大江戸線とかいう地下鉄を利用するという方法もあるようだ。だが、白金台などは、江戸時代にはたぬきが住んでいるような田舎だったと池波正太郎さんの小説にもあるように、お洒落な町にはなりきれない何かがあると思う。

総括:

リンカーン大統領曰く「40過ぎたら自分の顔に責任を持とう」の意味を理解し、40過ぎたた大人の女性はStoryの特集にあるような「自分に自信を与えた服」のように服に自信を与えてもらうのではなく、お互いに気持ち良く過ごせるように機転を働かした会話が出来るように日々是精進して欲しいものだ。

江戸時代にまでさかのぼられると、白金台が少しかわいそう、という気がしますが、この論旨には共感を覚えますね。
こういった雑誌は、読者によって、というよりも、スポンサーによって成り立っているようで(要するに、読者に格安でカタログを配っているようなものですね)、これも買いなさい、あれも買いなさい、といった記事をこれでもか、これでもか、と掲載していますが、そういったものに振り回されて、持っているブランド品でその人の価値が決まる、と誤解しているような人は、幸福とは言えないでしょう。
リンカーン大統領は、私が最も尊敬する人物の1人ですが、残っている写真を見ても、風采は上がらず、悪く言えば「だらしない」感じのおじさんです。実際、整理整頓が苦手で、周囲はいつも散らかりっぱなしだったようです。しかし、その業績には偉大なものがあります。