人を動かす

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

昨年から参加させてもらっている勉強会で、新年最初で取り上げられたのが、これだったので、先週、久しぶりに通読しました。最初に読んだのは、確か高校生の頃で、その後、社会に出てから、1回くらい読んだような記憶がああります。記憶が正しければ、読むのは3回目であったということになります。
人間関係を円滑にしつつ、人を説得し動かすには、、いかなる点に注意し、何をすべきで、何をすべきでないか、ということが、豊富なエピソードを交えつつ、わかりやすく説かれていて、読んでいる内容が身体に刻み込まれてくるような、有益な本であると、改めて感じ入りました。エピドードの中で、私が特に気に入ったのは、リンカーン大統領が、ゲティスバーグの戦いで追撃を怠った将軍を強く叱責する手紙を作成しながら送らず、死後に所持品の間から発見されたという話と、著名な声楽家のカルーソーの貧しい農婦の母が息子をやさしく励ましながら真っ黒になって働き音楽の勉強をさせてやったという話で、こういったさりげないところに光を当て、人を動かす、ということを考えさせようとするところに、この本の大きな魅力があり、長く、広く読み続けられる理由があるのだろうと感じました。また、いつか、取り出して読む日が、おそらく来るでしょう。