法科大学院について感じたこと

感想のようなものを若干。
大宮法科大学院大学のサイト

http://www.omiyalaw.jp/

内にある

http://www.omiyalaw.jp/seimei.htm

で明らかなように、法科大学院やそれからなる団体が、今や、一種の圧力団体と化しており、活溌に動いているようです。昨日の日経朝刊に掲載された宮澤氏の寄稿も、そういった活動の一環として行われたものと思われます。また、先日は、法科大学院生が国会で陳情したことが報道されていましたが、どこまで連携して動いているかはともかく、やはり、同様の動きと言えるでしょう。
私は、こういった動きを否定するつもりはありませんし、自分たちの主張を実現するために各方面に働きかけるのは、当然のことであると思っています。
ただ、世の中には、そういった力がない人もいます。この問題についてそれを言うのであれば、現行の司法試験受験生がそれでしょう。上記のサイトで声明を出しているような団体とか有名な先生などの応援も得られず、自分たちが集まって声を上げることもできず・・・という状態だろうと思います。一生懸命勉強して、能力をつけても、上記のような「圧力」が功を奏して、法科大学院卒業生の合格者数が大幅に増えれば、その分、現行の司法試験合格者は減らされることになるはずですから、厳しい立場に置かれていると言えるでしょう。
私は、現行の司法試験受験生の利益にも配慮すべきであると考えており、昨日も紹介したようなプランを提唱したりしていますが、法務省司法試験管理委員会に対しても、声が大きな人や団体の意見だけでなく、目立たないが考慮すべき利益にも、十分配慮してほしいと思います。