有害無益な、長時間ミーティング

先日、森タワー50階で、ゲラゲラ笑っているだけのミーティングを行っているオヤジたちを紹介したが、世の中には、有害無益な、時間だけ長いミーティングが多すぎるのではないかと思う。
そもそも、意思決定の仕組みが合理化、効率化されていれば、意思決定のため、長々とお話し合いをする必要はないはずである。その典型が「軍隊」であるが、意思決定のため不必要に長いミーティングをしているような軍隊は、確実に戦争に負けるであろう。ビジネスも、訴訟も、一種の「戦い」であるから、無意味に長いミーティングをやっているようでは戦いには勝てない。
一種のブレインストーミングを行うとしても、既にこれだけ電子メールとかインスタントメッセンジャーとかが普及しているのであるから、そういったツールを徹底的に活用して、日頃からコミュニケーションを図っておけば、集まるとしても、ごく短時間話し合えば十分であろう。
優柔不断な人間は、集まって結論も出ないまま話し合っているだけで、気休めになるのかもしれないが、気休めにしか過ぎないのであれば、ますます無駄である。
会社によっては、椅子に座ってのミーティングはせず、立ったままミーティングをやるようにして、めざましく時間が短縮したところもあると聞くが(長時間立ちっぱなし、というのは嫌なものである)、一つの実効性のある試みであると思う。
残業時間が長いとか、なかなか帰れないといった不平不満を抱えている人は、こういった無駄なミーティングで貴重な時間が浪費されていないか、といったことを見直してみる価値があるのではないかと思う。