物事は、常に多面的に見なければ

最近、いろいろなブログを見ることが多く、刺激にも参考にもなっているが、たまたま、見ていたところ、このようなブログが。

http://d.hatena.ne.jp/diesuke/20041024

大手事務所に勤めてらっしゃる優秀な弁護士さん。最近親しくさせていただいている。で、今日も大手事務所のメリット、デメリットについていろいろ話していただいた。先生が言うには、新司法試験に一発で受かったら、ぜひ大きな渉外事務所で働いてみるといい、とのこと。町弁にはいつでもいけるし、若いうちに渉外を経験した方が吸収力も高くていいんだそうな。なるほどと思った。人脈も作れるしね。とか

渉外事務所については、もちろん、いろいろな魅力がある。しかし、相当数の人が、人もうらやむ渉外事務所に入りながら、その後間もなく他へ移って行く、という実態も、また存在している。それはなぜか?「町弁にはいつでもいけるし」という、軽い気持ちで、そういった進路へ進んでしまって良いか?若いうちに渉外を経験し、狭い分野で、言われたことを、ただ、はいはいと機械的にこなして身に付いた「吸収力」とは何か?
やはり、物事は多面的に見ておく必要があるだろう。人は、どうしても自分の知識、経験による制約を避けることはできないし、「成功」を感じている人間は、次の瞬間の「失敗」を予感することもなく、成功に酔ったまま、物事を語りがちである。人は自分の成功体験から逃れることができない、と言い換えることもできる。
法曹に限らず、進路といった重要なことを決定する上では、いろいろな人の、多様な意見を聞き、取捨選択しつつ適切な判断を行う必要があると思う。